大阪大と中堅ゼネコンの共同研究を巡る汚職事件で、阪大大学院工学研究科教授(建築耐震工学)の倉本洋(ひろし)容疑者(57)=収賄容疑で逮捕=が管理する銀行口座に、贈賄側2社が逮捕容疑の約210万円に加え、少なくとも数百万円を入金していたことが捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は入金の趣旨や、金の使途を捜査している。
捜査2課によると、倉本容疑者は2014年10月と15年8月に「東亜建設工業」(東京都新宿区)側から計約120万円、15年3月と16年4月に「飛島(とびしま)建設」(同千代田区)側から計約90万円を受け取った疑いがある。捜査関係者によると、両社は13年度以降、逮捕容疑の約210万円とは別に複数回、計数百万円を逮捕容疑と同じ二つの口座に入金していたという。
阪大の規定では、企業との共同研究は、担当教授が大学に申請する必要があり、研究経費なども大学の法人口座に振り込まれる。
逮捕容疑に関わる共同研究は大…