プロ入り後の目標を「日本一」と書いた田中
ソフトバンクは19日、ドラフト1位で指名した創価大の田中正義投手(22)と入団交渉を行い、契約金1億円、出来高払い5千万円、年俸1500万円(推定)の最高条件で合意した。ユニホームに袖を通した田中は「1年目から日本一の力になれるよう、一生懸命準備したい」と、プロの世界での抱負を語った。
両親とともに交渉に臨んだ田中はやや緊張した面持ちで会見に臨み、「喜びというよりも、引き締まる思い。この気持ちを忘れずにいたい」。目指す投手像には、2000年代を中心に活躍した球団OBの斉藤和巳氏を挙げ「球威も制球もまだ伸びる。相手を圧倒する投手になりたい」。
目下意識するのは、同学年でもある日本ハムの大谷の存在だ。「飛び抜けている。生で見てみたい」と憧れを口にしたうえで、「(大谷のように)田中が投げるから球場に行きたい、と思ってもらえる選手になりたい。160キロ、いつか投げてみたい」と誓った。
表情が曇ったのは、学生時代の思い出を問われた時。10月の関東地区大学野球選手権2回戦。4回4失点でKOされた大学最後の一戦を「一生忘れない。チームメートの悔しさも背負いこれから野球をやっていく」と決意をにじませた。(吉永岳央)