四日市市長選の構図と民進党
民進党の岡田克也前代表の地元、三重県四日市市の市長選(27日投開票)で、同党推薦候補が無所属候補に敗れた。同市では長年、民主(現民進)系の市長が就き、岡田氏の強固な地盤の象徴だった。次の国政選にどう影響するか。関係者に動揺が広がっている。
民進党は前県議の稲垣昭義氏(44)=無新=を推薦したが、約4万6千票を集めた前市議の森智広氏(38)=無新=に約2千票差で敗れた。
「しっかりと政策を訴えて、いい選挙をしたんですが……」。27日深夜、岡田氏は敗因を問う記者団に言葉少なに答え、稲垣氏の事務所を立ち去った。告示日から支援に入り、組織選挙を展開してきただけに、憔悴(しょうすい)の色が目立った。
四日市市長は、1996年以降、民主党や連合三重に近い人物が就き、岡田氏の強い支持基盤を象徴してきた。7月の現職の引退表明を受け、民進党と連合三重は、民進系県議だった稲垣氏を推薦し、市長選に臨んだ。
一方、森氏は4月に立候補を表…