エジプトの首都カイロ中心部で11日朝、キリスト教の一派コプト教の聖マルコ大聖堂に隣接する教会で爆発があった。政府系アハラム紙によると、25人が死亡、49人が負傷した。被害者の大半が女性と子どもとみられる。教会内にあったカバンの中の爆発物が爆発したとの情報がある。犯行声明は出ていないが、宗教対立をあおるテロとみられる。
キリスト教会で爆発、25人死亡 エジプト
シーシ大統領は「これは国家を狙ったテロである。関わった者は誰であれ法の裁きにかける」との声明を発表した。
現場はタハリール広場から北東約5キロにあるカイロ中心部。教会の窓ガラスは爆発の威力で吹き飛び、屋根瓦も外側の路上に散乱していた。大聖堂に通う信者によると、この日、教会では男女別々の場所でミサが執り行われていた。爆発は女性が集まっている礼拝所で起きた。国営中東通信は、治安当局筋の情報として、爆発物はTNT火薬12キロに相当する威力があったとしている。負傷者は近くの病院に運ばれたが、輸血用の血液が足りず、国営テレビは市民に献血への協力を呼びかけた。
大聖堂はコプト教にとっての総…