中国国家衛生健康委員会の公式サイトによると、1月17日0時から24時にかけて、31省(自治区、直轄市)と新疆生産建設兵団で新たに確認された新型コロナウイルス感染者は109人だった。うち輸入症例が16人(上海市4人、陝西省3人、浙江省2人、湖南省2人、北京市1人、天津市1人、福建省1人、広東省1人、四川省1人)、国内症例は93人(河北省54人、吉林省30人、黒竜江省7人、北京市2人)、新たな死者は0人だった。新たに感染が疑われた人は2人(いずれも輸入症例、上海市)だった。
感染が再び爆発的拡大する可能性は?
2021年に入り、新型コロナウイルスの感染が中国の多くの地域で局地的に拡大している。そのため、感染の爆発的拡大が再び起きることを心配する人も少なくない。中国疾病予防管理センターの馮子健副主任は中国中央テレビ(CCTV)の番組で、「現在、主に2つの地域を中心とした感染状況が最も深刻だ。一つは河北省の石家荘市と■台市(■は刑のへんにおおざと)で、感染者が今でも増加している。もう一つは東北地方、特に黒竜江省の綏化市を中心とした感染状況が深刻だ。その他にみられるのは、この二つの地域から波及した別の地域の小規模の感染拡と、輸入症例が原因の局地的な感染拡大だ」と説明した。
安全な春節の過ごし方は?
1月28日から3月8日までの40日間は春運(春節<旧正月、今年は2月12日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)。その期間の新型コロナウイルスの伝播リスクを最大限低減するにはどうすれば良いのだろうか?馮副主任は、「できるだけ移動を避け、今いる場所で春節を迎えるようにと各地が呼びかけている。そうすることで、伝播リスクをかなり低減することができる」と語った。
また、「春運」という大きな試練を無事乗り切ることができるかについて、馮副主任は、「各地域の都市部・農村部が引き続き警戒を強めなければならない。感染者が新たに発生するたびに、ウィークポイントを見つけることができている。そこを強化することで、感染が再び発生しないように予防することができる。社会というのは精密機器ではなく、たくさんの人で構成されており、さまざまな社会生活がウイルスが侵入するウィークポイントとなる可能性がある。そのため、感染が発生するたびに、問題を突き止め、改善、強化を重ねていくべきだ」と説明した。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月18日