2011年8月、ロシア・ソチで当時首相だったプーチン氏(右)と顔を合わせたときのティラーソン氏=ロイター
トランプ米次期大統領が13日、米石油大手エクソンモービルのティラーソン会長兼最高経営責任者を次期国務長官に選んだことで、ロシアとの親交の深さへの警戒感が与党共和党内にも広がっている。ウクライナ問題での制裁などの厳しい対ロ姿勢が変わることへの懸念から、上院が行う新閣僚の承認に必要な公聴会では激しい追及がありそうだ。
トランプ米次期大統領
次期政権移行チームは13日、ティラーソン氏の指名について、ライアン下院議長やライス元国務長官を含む政財界からの称賛のコメントを一覧表で発表。適任だとアピールしている。
だが、野党民主党の大統領候補指名を争ったサンダース上院議員(無所属)は、声明で「非常に悲しい。非常に危険だ。ティラーソン氏の就任は反対されるべきだ」と激しく反発している。
共和党内では、有力者が相次いで警戒感を示す。ルビオ上院議員が13日の指名発表を受けた声明で「深刻な懸念を持っている。次期国務長官は、米国の国益に対する明確な感覚がないといけない」と述べた。重鎮のマケイン上院軍事委員長もロシアとの関係に懸念を明確にしている。
共和党の大統領候補指名を争っ…