検討会に出席した山中伸弥・京都大教授(左)や吉村洋文大阪市長(左から2人目)=16日午前9時9分、経済産業省
大阪府が2025年の誘致をめざす国際博覧会(万博)について、経済産業省は16日、有識者らによる「国際博覧会検討会」(座長=古賀信行・経団連副会長)の初会合を開いた。検討会では、府がテーマに掲げる「人類の健康・長寿への挑戦」に対し、経産省から素案として「心地よい暮らし」「生命を躍動させる」「未来を選択する」の3案が示された。
特集:大阪万博
検討会には、松井一郎府知事や京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長、経済界の代表者ら委員29人が出席。松井知事は「東京五輪で活性化された経済を持続的な成長に結びつけるには、次なる仕掛け、さらなる成長の起爆剤として万博が有効だ」と強調した。
検討会ではテーマについて意見が交わされた。吉本興業の大崎洋社長は「笑い、笑顔は心のインフラ。笑顔は免疫力の向上にもなる」と笑いの要素も重要だと主張。「新しい生き方、社会のあり方を提案すべきだ」「医食同源。世界が注目しているのは『食』」などの意見があがった。一方で、「ワクワク感が持てるテーマにしてほしい」「幅が広すぎて何が中心かわからない」「若者を意識してほしい」などの指摘も相次いだ。
万博開催は、政府が博覧会国際…