ブラックジャックの台でトランプについて説明する下釜さん=9日、長崎県佐世保市、原篤司撮影
カジノ解禁法が成立した。経済活性化への期待がある一方、ギャンブル依存症の拡大などを心配する声も根強い。官民あげてカジノ誘致に取り組む長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)や周辺を歩いた。
カジノ法が成立 未明に衆院採決 年金抑制法も成立
HTBには2年半前にオープンした「アミューズメントカジノ」がある。チップに換金性はなく、体験施設との位置づけだ。海外10カ所以上のカジノに行ったことがある記者が入った。
赤い絨毯(じゅうたん)の上にブラックジャックやバカラの台が並ぶ。チップ100枚を受け取り、まず向かったのはルーレット。ディーラーの下釜良太郎さん(36)の指先から勢いよく玉が放たれた直後、10番台のエリアに7枚を散らして置いた。止まったのは「赤14」。幸先良く、7枚が36枚に増えた。
海外でのカジノ客がよくやるように、自分もルーレットの出た目を紙に書き、良く出る数字の傾向や流れを読む。直感を頼りに12回のプレーで最初の100枚が283枚に。
ただ運はそこまで。自信満々で…