公明党東京都本部の賀詞交歓会であいさつする小池百合子都知事=6日、東京都新宿区
夏の東京都議選をにらみ、小池百合子都知事と与野党幹部が6日の会合でラブコール合戦を繰り広げた。自民党と公明党、民進党と連合の間のきしみが目立つ中、それぞれの思惑が乱れ飛ぶ新年会となった。
特集:小池都政
公明都本部が開いた賀詞交歓会。山口那津男代表は「都政は国民の注目を浴びている。改革も重要、しかし継続性も大事。次なる都政に力を与えていただきたい」と都議選での勝利を誓った。
カジノ解禁法をめぐる溝に加えて都議会でも自公が対立するさなかの会合。自民の二階俊博幹事長は「協力できるところは大いに協力し、一緒になって東京都の選挙を戦って参りたい」と関係修復を強調した。二階氏が会場を去った後に登壇したのが小池氏で、「7月はいよいよ戦い」と宣言。自民と対立し、都議選で40人規模の独自候補擁立を目指すことを念頭に、「公明党との信頼関係をベースにしながら、都政でその共通項を確実なものにしていきたい」と連携を呼びかけた。
一方、連合東京が開いた「新春のつどい」。神津里季生・連合会長は「なにか連合と民進党は仲が悪くなっているという話ばかりが先行するが、関係はいささかも揺るぎはない」とあいさつ。民進の蓮舫代表は「私たちは相思相愛、両思いだ」と返し、都議選に向けて「連合とともにチームとして成果を出す1年に」と訴えた。
そこへ初参加で登壇したのが自民東京都連総務会長の萩生田光一官房副長官。「民進党と連合の絆に手を突っ込んで水を差すつもりはない」と前置きしながら、「職場を離れて地元に帰ったら、自民のすばらしい候補がいるのでご支援を」とアピールすることを忘れなかった。小池都知事はこの会合にも出席。「働く都民のためにともに頑張っていきましょう」と訴えた。(二階堂勇、松井望美)