東京都の小池百合子知事が主宰する政治塾「希望の塾」が7日、夏の都議選(定数127人)に向けた候補者選びのための筆記試験を都内で実施した。塾生約3900人のうち約1千人が応募。合格者から面接などで絞り込み、小池氏は40人規模の候補を擁立する構えだ。
特集:小池都政
試験は、一般教養を問うマークシート式テストと論文で計約3時間。受験者によると、数学問題や、都政の課題や解決策についての論文問題などが出題されたという。今月20日以降に合否が通知される。
合格者は、候補養成が目的の「都議選対策講座」を受講する。定員約200人の予定だが、成績次第で調整する。3月中旬までの5回の講座で選挙に必要な知識や政治家としての心得などを学ぶという。この日はほかに、政策立案に関わるコースの試験もあった。
受験した化粧品会社役員の男性(46)は「かなり難解。超高齢化社会に対応できる政策を進めたいと思い、受験した。チャンスがあれば選挙に出たい」と話した。芸人のエド・はるみさんは「(小池氏が)果敢に立ち向かう姿に共感して、これだけ関心が高いのではないか」と話した。