中国人民銀行(中央銀行)は6日、銀行システムの流動性の合理的なゆとりを維持するために、金利入札方式によって100億元(1元は16.0円)のリバースレポを実施した。同日には1400億元のリバースレポが期限を迎えており、実際に回収した金額は1300億元になる。これにより、今年に入ってから人民銀行が3取引日連続で回収した資金は総額4千億元になった。「経済参考報」が伝えた。
市場流動性の面では、6日のインターバンク市場では資金をめぐって緩和政策が続き、上海銀行間取引金利(Shibor)は短期金利の多くが低下し、金融市場の金利も多くが下落した。
注目すべきなのは、1月1日から1月8日までの間に、人民銀は公開市場で5600億元のリバースレポが期限を迎えるが、レポ取引と中央銀行手形などで期限を迎えるものはないことだ。
中信証券研究所の明明副所長は、「最近の人民銀行の資金面のゆとりを維持するための操作から引き続き流動性の合理的なゆとりを維持しようとするシグナルがうかがえる。短期的な金融政策はニュートラルまたはゆとりを維持する確率が高く、中期貸出制度(MLF)の金利は国債の収益率に対する価格決定機能を徐々に発揮するようになり、10年もの国債はMLF金利に徐々に近づき、短期金利は3.0%の大台に達する可能性がある」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年1月8日