共同記者発表を終え、握手する安倍晋三首相(左)とターンブル豪首相=14日午後、シドニーの首相公邸、飯塚晋一撮影
安倍晋三首相は14日、オーストラリアのターンブル首相とシドニーの首相公邸で会談し、トランプ米次期政権発足後も日米豪の強固な連携をめざすことを確認した。両首脳は、自衛隊と豪軍の間で弾薬提供を可能にする「物品役務相互提供協定(ACSA)」改定の署名にも立ち会った。環太平洋経済連携協定(TPP)の早期発効をめざすことでも一致した。
首脳会談は4回目で、約90分間話し合った。
安倍首相は会談後の共同記者発表で、「日本と豪州が地域の平和と繁栄のため、主導的な役割を果たすことがいまほど重要な時はない」と述べ、ACSAなどを通じ「協力の進展に結びつけたい」と語った。ターンブル首相は「防衛部門で、後方支援を互いに行う能力が高められる」とACSAを評価した。
日豪ACSAは2013年に発…