前米国通商代表マイケル・フロマン氏=ワシントン、ランハム裕子撮影
オバマ前政権で環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を手がけたマイケル・フロマン前米通商代表部(USTR)代表が8日、朝日新聞の取材に応じた。トランプ政権が目指す日米二国間の自由貿易協定(FTA)交渉について「TPPが将来の協議の土台になる」との見方を示した。
自由貿易、日本の指導力に期待 フロマン氏インタビュー
特集:TPP(環太平洋経済連携協定)
フロマン氏は昨年、TPPの議会承認を目指したが、トランプ大統領の当選で断念。トランプ氏はTPPからの離脱を決め、日本などと二国間交渉を進める方針を示している。フロマン氏は「新政権の政策の詳細はわからない」としながらも、「TPPでは日米が幅広い問題について緊密に協議し、合意しており、将来の協議の土台となる」との見方を示した。
10日の日米首脳会談について、フロマン氏は「安倍晋三首相は、TPP交渉や国会での承認に相当な政治的資本を費やし、アベノミクス3本目の矢である構造改革のカギを握ると訴えてきた。その取り組みがいかに重要かを、トランプ大統領に伝えることが大事だ」と話した。
日米協議については「トランプ…