東京・渋谷で1971年11月、沖縄返還協定の批准に反対する過激派のデモで警察官1人が死亡した「渋谷暴動事件」で、殺人罪などの罪に問われて懲役15年の一審判決を受け、控訴中だった中核派活動家の奥深山幸男被告(68)が7日、群馬県太田市内にある入院先の病院で死亡したことが警視庁への取材でわかった。捜査関係者が明らかにした。病死とみられる。精神疾患のため、81年7月に公判停止になっていた。
ほとんどが匿名活動、結婚も避ける 「革マル派」って?
事件は71年11月14日、国鉄(当時)渋谷駅周辺で、過激派の学生ら約400人が機動隊と衝突。派出所や警察官を火炎瓶や鉄パイプで襲撃し、新潟県警から派遣中の中村恒雄巡査(当時21、殉職後に警部補に昇任)が殺害された。奥深山被告ら中核派の活動家6人が殺人容疑などで逮捕され、大坂正明容疑者(67)が現在も逃亡し、指名手配されている。