国際パラリンピック委員会のフィリップ・クレーブン会長(写真左)とボッチャで対戦する東京都の小池百合子知事(同中央)=23日午前、都庁
2020年東京パラリンピックに向けて、国際パラリンピック委員会(IPC)のフィリップ・クレーブン会長と小池百合子・東京都知事が23日、都庁で会談した。16年リオデジャネイロ・パラリンピックで日本が銀メダルを獲得した競技「ボッチャ」で対戦し、交流を深めた。
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2人が昨秋に面会した際、小池氏が障害者スポーツ普及の目的で都庁内にボッチャのチームをつくったことを伝え、今回の対戦につながった。対戦を前に小池氏は「今日は勝ちたい」。クレーブン氏は「簡単には勝たせませんよ」と応じ、火花を散らした。
試合は、リオ大会銀メダリストの広瀬隆喜選手や都庁の若手職員と組んだ小池氏が圧勝。前日に面会した安倍晋三首相から「(23日の小池氏との)対戦に向けて力強いサポートの言葉を頂いた」というクレーブン氏を寄せ付けなかった。
会談で小池氏は「20年パラリンピックに向けて街の段差をなくすなど様々な準備をしている。まだ知られていない種目があり、もっとPRしてパラリンピックを盛り上げたい」。クレーブン氏は「都庁の準備を確認したが、この時点でそこまでいっているホスト国はなかなかおらず、素晴らしい」などと語った。(末崎毅)