コーナーキックを蹴る佐野裕哉。「今はいかにチームに貢献できるかがすべて。何かやってくれると思われる選手でいたい」
かつて「天才」と呼ばれたサッカー選手がJFL「FCマルヤス岡崎」にいる。元Jリーガーの佐野裕哉。J1から地域リーグまでを渡り歩いた34歳は、かつてのプライドを脱ぎ捨て、岡崎でボールを追い続けている。
1月下旬、愛知県豊田市の柳川瀬公園サッカー場。紅白戦に出場した佐野は、柔らかいボールタッチで攻撃にリズムを与えていた。大江基允(もとまさ)監督(40)は「最年長だけど、(練習にも)早く来て楽しそうにボールを蹴っている。経験豊富なフットボーラーであり、サッカー小僧」と笑う。
経歴は輝かしい。静岡の中学時…