新ブランド「Two Faces」の服を持つクリッパー(投稿者)ら=東京都渋谷区
アパレル大手のオンワードホールディングス(HD)と女性向けスマートフォン動画サービスを運営する「C Channel(チャンネル)」は3日、共同で新ブランドを始めると発表した。
ブランド名は「Two Faces(トゥー・フェイシーズ)」。20~30代の女性向けに、職場と仕事後のプライベートの両方で使えるよう、リバーシブルになったワンピースなど約150点をそろえる。両社のサイトなどインターネットのみで販売する。価格帯はブラウスで約4千~6千円とオンワードHDの他ブランドより安めだ。
Cチャンネルは、「クリッパー」と呼ばれる投稿者たちが洋服のコーディネートや髪形などを紹介する動画サイトを運営。20~30代の女性に人気で、オンワードHDは百貨店や40~50代に偏っていた販売先を広げたい考えだ。
Cチャンネルのブランド立ち上げは初めて。SNSでの商品宣伝を強めるため、商品企画に女性クリッパー2人も参加している。
Cチャンネルの森川亮社長は「これからのネット通販は検索して目的買いするのではなく、動画などのコンテンツを見て、『これ欲しい』ですぐ買うのがトレンドになる。インフルエンサー(ネット上で影響力のある人)がブランドを立ち上げる流れを作りたい」と話した。(栗林史子)