リハーサルで生徒たちを指導するチェリストの柏木広樹(中央)とピアニストの西村由紀江(左)=2月18日、福島県郡山市、金居達朗撮影
東日本大震災からの復興を音楽で後押しする「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」(主催・三菱商事、福島放送、朝日新聞社)に今年も、チェリストの柏木広樹とピアニストの西村由紀江が出演する。新たに合唱曲に生まれ変わった、バイオリニスト葉加瀬太郎の代表曲「ひまわり」を、高校生の合唱とともに披露する。
2人の復興支援祭への出演は、昨年に続き2回目。今年も旧知の葉加瀬とともにステージに立つ。
「ひまわり」にはもともと歌詞がなく、昨年の復興支援祭でも器楽曲として披露された。今年は葉加瀬の発案で被災地の子どもたちからアイデアを募り、それをもとに作詞家の松井五郎が詞をつけた。
混声四部の合唱曲にアレンジしたのは柏木だ。テノールがメロディーを担う歌い出しからクライマックスへと、ひまわりが花開くように各パートが重層的に希望を奏でていく。「この詞だったら、前向きにもなれるし、過去も忘れない。詞が乗ることで、よりイメージしやすくなるし、未来へのステップを切りやすくなる。そんな風に変化したような気がする」と柏木はいう。
「歌詞もかみ締めながら弾きた…