博多華丸さんとともに舞台に立つ精華女子高の吹奏楽部員ら=福岡市博多区の博多座、河合真人撮影
吹奏楽の強豪として全国に知られる精華女子高校(福岡市博多区)。その吹奏楽部の活躍に着想を得た舞台「熱血! ブラバン少女。」が4日から、博多座で上演される。座長の博多華丸さんと共に、部員たちが出演。華麗な「精華サウンド」を響かせる。
「盆(ぼん)が回ります! 上に乗っている生徒さん、気をつけて」
2月末、精華女子高校の体育館に、舞台スタッフの声が響いた。運び込まれた仮設舞台の回転盤(盆)の上で、吹奏楽部の部員たちが演奏する場面の稽古だ。
部員たちは劇中では、華丸さん演じるコーチのもと、全国コンクールをめざす架空の高校の吹奏楽部員役を務める。セリフ付きの演技もあるが、腕の見せどころはやっぱり、舞台の要となる演奏シーン。
舞台音楽を手がけた作曲家の荻野清子さんが稽古に立ち会った。「音に厚みがある。彼女たちなら大丈夫だと、技術的な手加減はなしで曲を作りました」
同校の吹奏楽部は全国屈指の名門だ。全日本吹奏楽コンクールで金賞11回、全日本マーチングコンテストでは金賞18回。高校生ばなれした響きは「精華サウンド」と呼ばれる。
その土台をつくったのは「カリ…