防災ヘリが墜落した現場で救助活動が続いていた=6日午前10時1分、長野県の鉢伏山付近、朝日新聞社ヘリから、竹花徹朗撮影
長野県防災ヘリコプター「アルプス」の墜落事故で、同県警、自衛隊、消防などは6日早朝から捜索を再開し、機内に取り残されていた6人全員を午前9時半までに発見、救助した。県警によると、このうち2人は同県松本市内の病院に運ばれたが、死亡が確認された。残る4人も心肺停止の状態という。
県警や自衛隊などのヘリから降りた捜索隊員と、徒歩で登った計103人の捜索隊員が、午前8時ごろに墜落現場となった松本、岡谷市境の鉢伏(はちぶせ)山の山中で合流し、救助活動を進めた。5日の捜索で発見されていた2人をまず機内から救助して搬送。その後、4人も救助した。
墜落したアルプスには、山岳救助訓練のため計9人が搭乗。5日午後1時31分に松本空港を離陸し、同1時45分ごろには県消防防災航空センターと連絡がつかなくなった。同3時12分、県警のヘリが山中に墜落しているアルプスを発見した。
5日の捜索では県消防防災航空隊のパイロット岩田正滋さん(56)=松本市=、いずれも隊員の伊熊直人さん(35)=松本市=と甲田道昭さん(40)=同県上田市=の計3人の死亡が確認された。6日の捜索で新たに死亡が確認された2人は、いずれも隊員の伊藤渉さん(35)=松本市=と高嶋典俊さん(37)=同。