秀岳館―高田商 五回表秀岳館2死満塁、幸地は左越えに満塁本塁打を放つ。捕手竹村=上田博志撮影
(23日、選抜高校野球 秀岳館11―1高田商)
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甲子園で2季連続4強入りのチームにとって、九鬼捕手(現ソフトバンク)の抜けた穴が課題だった。昨秋、遊撃手からコンバートされた3年生は満塁本塁打と好守備で勝利に導いた。「絶望のふちから希望の星になってくれました」。鍛治舎監督はそう評価した。
最初の2打席はチェンジアップにタイミングが合わなかった。五回は3点を加えた後の2死満塁。甘い直球をコンパクトにたたいた。左翼手は2、3歩下がっただけで打球を見送った。「タイミングをずらされていたので、しっかり軸足に体重を乗せて球を待ちました」。光る修正力。
二回1死一塁からは盗塁を刺す。リードも含め「結構手応えがありました」。沖縄の中学時代は捕手だったが、何せ軟式球。硬球は「めっちゃ怖かった」。ショートバウンドをそらさぬよう、マシンに向かった。
「無口で暗い」が投手川端の幸地評。試合では「暗いままだが積極的になる」。上々の甲子園デビューとなった。(堀川貴弘)
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○川端(秀) 8回を5安打1失点。「変化球が抜けていると感じて、直球で押した。去年の夏は力んだけど、今日はとにかく腕を振って投げられた」