犯行グループの動きと金塊の流れ
福岡市博多区のJR博多駅前で昨年7月、6億円相当の金塊が警察官を装った男らに盗まれた事件で、犯行グループがレンタカーを使い、事件当日に広島県内で返却していたことが捜査関係者への取材でわかった。警官を装った服が山口県内で捨てられていたことも判明しており、福岡県警は車の借り主や移動ルートを調べている。
金塊は事件後の1週間で約4億円分が換金された。福岡県警は5日、換金に関わった疑いがあるとして、60代男性が経営する東京都内の貴金属店や男性の千葉県内の自宅などを、盗品等処分あっせん容疑で家宅捜索した。
事件は昨年7月上旬の午前、JR博多駅近くのビルの入り口付近で発生。ビルに入る貴金属店に金塊を売るために持ち込もうとしていた被害男性らの前に、警察官のようなベストを着た数人の男が現れた。「密輸品なのは分かっているぞ」などと言い、金塊の入ったケース5個を調べるふりをして、男性らが目を離したすきに車に積んで逃げた。
金塊は約160キロあり、被害…