創志学園―福岡大大濠 二回裏福岡大大濠2死二塁、樺嶋は左越えに2点本塁打を放つ。投手秋山、捕手小林=上田博志撮影
(22日、選抜高校野球 福岡大大濠6―3創志学園)
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■福岡大大濠・樺嶋竜太郎
清原和博、松井秀喜、中田翔ら強打者と肩を並べる2打席連続本塁打。「自分はそこまでのレベルではないので、これに満足せずに練習を怠らないようにしたい」と控えめに言った。
カウント3―1。バットを指2本分短く持って、大きなフォロースルー。左翼席で跳ねる打球。一塁を回ってのガッツポーズ。二、四回の打席はビデオテープの繰り返しのよう。違ったのは仕留めた球種。先制打はスライダーを、次は直球を捉えた。
この春の練習試合で4本塁打。試合前の素振りでも「振れている」と実感していた。それでも8番の役割は「チームのために、上位につなぐ打撃。中堅から右を意識して」。八木監督は「思い切り振らせるための8番。三振も多いから。しかし、今日はびっくり」。
U15の日本代表でもある2年生の好きな言葉は「自力本願」。「他人の力を頼らずに自分の力でやりたい」。この日のように頼られることに異論はない。(堀川貴弘)
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○三浦(福) 昨秋の公式戦13試合を1人で投げ抜いた右腕。3失点完投に、「誰にもマウンドを譲りたくない。チームを勝たせられてよかった」。
○平野(福) 四回2死二、三塁で右翼への飛球を背走して好捕。「甲子園は風で打球が伸びることも考えた。捕れたのは流れの中でも大きかった」