29日にヘルシンキで開幕するフィギュアスケートの世界選手権で、男子は3大会ぶりの王座奪還を目指す羽生結弦(ANA)、3連覇を狙うハビエル・フェルナンデス(スペイン)、ジャンプに優れたネーサン・チェン(米)らが、過去に例がないほどの高い技術レベルで激戦を繰り広げそうだ。この1年で急成長した宇野昌磨(中京大)も勢いがある。
フィギュアスケート特集 Kiss and Cry
羽生は4回転からの3連続ジャンプを準備してきた。トーループやサルコーの4回転から、1回転と3回転を続けるジャンプを練習で成功。ミスが出た際の挽回(ばんかい)策だといい、「色々練習してきた」。過去2大会では調子のピークを合わせられなかったが、今回は「すごくいい。曲に入り込める余裕もある」。
チェンは4種類の4回転を跳ぶと宣言し、「状態は最高。失敗しないつもり」。ただ、靴が柔らかくなって十分な練習ができず、大会中に壊れないかを気にしている。フェルナンデスはロイター通信のインタビューに「コーチに3連覇を贈りたい」と意欲的だった。
今大会で審判に「いい選手」と…