公明党の都議選立候補予定者と街頭演説する小池百合子都知事=4日午前11時55分、東京都荒川区、柴田悠貴撮影
小池百合子・東京都知事が4日、都議選(6月23日告示、定数127)に向けた初の街頭演説に立ち、自民党との連携を解消して小池氏と協力する公明党への支援を訴えた。自公連携の象徴だった衆院東京12区内で演説するなど、自民との対決姿勢を打ち出した。
「公明党には都議選で圧倒的な勝利をしてほしい」。荒川区内の公園で、小池氏は公明の立候補予定者と並んで訴えた。小池氏が率いる地域政党「都民ファーストの会」は都議選で、公明の公認候補全23人を推薦する。演説では情報公開や議会の改革などを公明の実績とし、「東京大改革の中軸だ」と持ち上げた。
演説は公明の立候補予定者とともに荒川、北、足立、豊島区の4カ所で行った。足立区の一部と北区からなる衆院東京12区は、公明前代表の太田昭宏衆院議員の地盤で、自民の地方議員が太田氏の選挙を支えてきた経緯がある。足立区や北区は、小池氏と反目する都議会の自民会派幹部らの地元でもあり、自民側に攻勢をかけた形だ。
関係者によると、この日の街頭演説は公明が要請したという。小池氏の応援演説について同党幹部は「公明の都政への協力に対する配慮だろう。本当にありがたい」と語った。
ある自民都議は「小池氏は連休…