TBS本社ビル
TBSテレビの男性社員(51)が知人女性の顔に軽傷を負わせた疑いがあるとして、警視庁が今月、TBS本社(東京都港区)を家宅捜索し、社員の所持品から危険ドラッグを押収したことがわかった。同庁は、医薬品医療機器法違反(指定薬物の所持)などの容疑で社員を書類送検する方針で、任意で事情を聴いている。
久松署によると、社員とインターネットを通じて知り合ったという30代の女性が4月に、「社員から危険ドラッグ『ラッシュ』の使用を勧められ、断った際に顔に液体をかけられ、けがを負った」などとして、署に被害を届け出ていた。
署は今月8日、傷害容疑で家宅捜索を実施。都内の社員宅やTBS社内の社員のロッカー内から、危険ドラッグ入りの瓶数本を押収していた。
これまでの任意の調べに、社員は「薬品はたまたまかかっただけだ」と、傷害容疑を否定。危険ドラッグについては「海外出張で購入していた」と説明し、所持を認めているという。
同社広報部は21日、朝日新聞の取材に対し「捜査の結果を待って厳正に対処する」とのコメントを出した。