大阪府箕面市は、市内の新御堂筋(国道423号)から北に延びるバイパス「箕面有料道路(箕面グリーンロード)」(6・8キロ)の通行車両から、法定外の利用税の徴収を検討している。建設中の新名神高速道路の箕面インターチェンジ(仮称)と直結されれば交通量の増加が見込まれるため、渋滞や環境対策に充てる。市議会で22日、新税の検討委員会を設置する条例案が可決された。
市は新税の条例案を12月市議会に出し、総務相の同意を得て、早ければ来年秋の導入をめざす。税率は未定だが、仮に1回50円とした場合、年間約1億3千万円の税収になるという。
箕面有料道路は2007年に開通し、府道路公社が管理。普通車の通行料金は620円で、利用促進のため来年3月末まで410円にしている。昨年度は1日平均で約7300台が通行したが、新名神の全線開通後は1・9倍に増えると予測している。
検討委は市長の諮問に応じて調査・検討し、学識経験者3人、利用者、一般市民1人ずつで構成される。
総務省によると、法定外税は今年4月現在、東京都や大阪府の宿泊税など全国で57件が導入されている。道路や橋の通行に対しては、大阪府泉佐野市が関西空港連絡橋の通行車両から1往復100円を徴収している。(永井啓吾)