米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は21日の上院公聴会で、「日本は牛肉などの分野で一方的な譲歩をすべきだ」と話し、農業分野などで日本に市場開放を求める考えを示した。日米の自由貿易協定(FTA)については「日本は今は交渉をしたい状況になく、我々も今はない」として、すぐに交渉を始める状況にないとの見方を示した。
ライトハイザー氏は、二国間の貿易協定の交渉相手国について「戦略的、経済的に最も理にかなう国がどこか検討している」としたうえで、「環太平洋経済連携協定(TPP)の参加国に焦点を当てている」と指摘。北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉の開始後、「どの国と交渉を始めるか結論を出すことになるだろう」と話した。
日本との貿易協定交渉について「農業州の多くの上院議員が大きな市場である日本について話している」としながらも、日本が難色を示しており、現状では難しいとの見方を示した。ただ、日本が目指す米国のTPP復帰については「あり得ない」と一蹴した。
ライトハイザー氏は、対日貿易…