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民進党、内紛超え理念と政策を 記者の視点

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-7-28 7:49:07  点击:  切换到繁體中文

 

民進党の蓮舫代表の突然の辞任表明は、前身の民主党が政権から転落して4年半、民意を受け止めきれないまま迷走を繰り返してきたこの党の惨状を物語る。


「いまだ『拒否されている政党』だと明確に認識し、解党的出直しが必要だ」「野党第1党としての存在意義の提起に失敗した」――。これは2013年参院選の惨敗を受けた民主党の総括の文言の一部である。2日の東京都議選惨敗を受けた総括でも、同様の指摘が繰り返された。


この間、「安倍1強政治」が強まり、特定秘密保護法や安全保障法制、「共謀罪」法といった国論を二分する法律が次々と成立した。民主党で記憶に残るのは、民進党に名前を変えたことぐらいで、選挙戦略や基本政策をめぐる内紛は年中行事と化した。「提案路線」を掲げた蓮舫氏も、自ら主導した原発の「2030年ゼロ」の方針表明を連合とその影響下にある議員らの反発で断念。そんな体質を変えることができず、党首の任に堪えなくなったといえる。


政権と対峙(たいじ)すべき野党第1党の混迷は、権力の暴走を許しかねず、民主主義の危機に直結する。政権批判の受け皿の必要性は、自民党が惨敗し、都民ファーストの会が圧勝した都議選が証明した。党代表という看板だけ代えても、現政権で成し得ない理念や政策を提示し、本気で闘う姿なしに「野党第1党としての存在意義」はない。危機に立ち向かう強い覚悟と責務を引き受ける新代表選びを求めたい。(野党担当キャップ・佐藤徳仁)



 

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