茨城県知事選は10日に告示され、現職最多の7選を目指す橋本昌氏(71)、自民党、公明党が推薦する新顔の大井川和彦氏(53)、共産党などが推薦する新顔の鶴田真子美氏(52)が、いずれも無所属で立候補した。27日に投開票される。
停止中の日本原子力発電東海第二原発の再稼働をめぐり、橋本氏が反対の立場を打ち出し、再稼働の是非が争点となっている。内閣改造後初の大型地方選挙となり、自民党は党本部が大井川氏を全面支援する。
橋本氏は市町村長の大半や市町村議の半数から支持を得る。出陣式では、事故発生時の避難への不安を挙げ、「原発は認めないという方向にかじを切った」と再稼働反対を明言した。
経済産業省官僚から民間に転じた大井川氏は、橋本氏と対立する自民が擁立し、多選批判の訴えを強める。再稼働は「県民の目線で判断」として、自身の意見は明確にしていない。
鶴田氏は、再稼働に明確に反対するほか、大型開発優先から福祉中心に県政を切り替えると訴える。野党共闘を打ち出し、共産と、つくば・市民ネットワーク、新社会が推薦する。
(届け出順、四角囲み政党は推薦、丸数字は当選回数)