58人が死亡した米史上最悪の銃乱射事件を起こし、自殺したスティーブン・パドック容疑者(64)が、事件前にシカゴやボストンでも犯行を計画していた可能性があると、複数の米メディアが5日に報じた。全米で大勢の人が集まる場所を探し、銃撃の機会を狙っていた可能性が出てきた。
ラスベガス銃乱射容疑者、精神状態悪化か 米報道
特集:ラスベガス銃乱射事件
シカゴやボストンの地元紙などによると、容疑者は、8月上旬にシカゴで音楽祭が開かれた時期に会場を見下ろすホテルを予約していた。ホテルも容疑者名の予約を確認しているが、実際に宿泊した形跡はないという。この音楽祭には、オバマ前大統領の長女マリアさんも参加していた。
また、押収した電子機器から、ボストンの野球場近くのホテルをネットで探していた形跡も見つかったという。容疑者は、ラスベガスで9月下旬、実際に銃を乱射したのとは別の音楽祭にあわせ、会場を見下ろせる高層コンドミニアムの一室を予約していたことがわかっている。
また、米NBCは容疑者の交際相手の女性(62)が、米連邦捜査局(FBI)の調べに対し、容疑者が寝ているときに、うなったり叫んだりしていたと話していると報じた。医師から鎮痛剤と睡眠剤を兼ねた薬を処方されていたとの報道もあり、捜査当局は容疑者の精神状態と事件との関係も慎重に調べている。
一方、銃規制強化に反対する米…