神戸市長選が8日に告示され、前市議の光田あまね氏、再選をめざす現職の久元喜造氏、元兵庫県加西市長の中川暢三氏、共産党兵庫県委員会委員長の松田隆彦氏の4人が無所属で立候補を届け出た。衆院選と同じ22日に投開票される。
自民、公明、民進の国政の与野党が相乗りで推薦する現職に、新顔3人が挑む構図。現職の1期4年の評価のほか、人口減対策や中心部の三宮の再整備のあり方などが争点になる。
日本維新の会推薦の光田氏は、市長の退職金廃止などの「身を切る改革」を主張。中学卒業までの医療費無料化などによる子育て世代支援を挙げる。
久元氏は、自ら進めてきた三宮再整備の計画を早期に実行に移したうえで、若者の定住や起業を促す施策を実施し、街のにぎわいを取り戻すと訴える。
中川氏は民間勤務や市長の経験から「自治体を経営する観点が重要」と主張。市の業務を効率化し、市民1人あたり約2万円の減税実現などを訴える。
共産推薦の松田氏は、三宮再整備を「一極集中では神戸は活性化しない。最大の無駄」と批判。中小企業支援や福祉政策の充実を掲げる。(岩田恵実、金井和之)