安倍首相 衆院解散後の街頭演説の特徴は…
安倍首相は7日午後、千葉県柏市のJR柏駅前に姿を見せた。演説の多くを核・ミサイル開発を進める北朝鮮の脅威への対応に割き、「この選挙は、どの政党に、誰に、日本の安全、未来を託すのかを決める選挙だ」と訴えた。
自民、首相の遊説日程を非公表 街頭でのヤジ警戒?
特集:2017衆院選
自民党は5日以降の街頭演説の日程を事前に公表していないが、柏駅前にはプラカードを持った人たちが駆けつけた。
最前列には党関係者が並び、前方には「安倍総理を支持します」「自民党しかない!」と書いたカードを掲げる人が陣取る。その中で首相が「国難突破解散」と名付けたことにちなみ、「#お前が国難」とのカードも見られ、後方には「大噓(うそ)つきにだまされるな!」とのカードを掲げるなど政権に批判的な人たちが集まった。司会者は、首相が登場する前から「静粛な環境」を呼びかけたが、首相の演説が始まると「辞めろ」などのヤジが飛び、対抗して「うるさい」と怒鳴り返す人もいた。
自民党や首相サイドが神経をとがらせるのがこの光景だ。首相官邸幹部は「秋葉原のトラウマ」と語る。自民党が歴史的惨敗を喫した7月の東京都議選前日に、首相が東京・秋葉原で行った演説で「辞めろ」コールが起きて騒然となった。首相はこの時、抗議する人を「こんな人たち」と表現し、むきになって反論。それがさらなる批判を招いた。官邸幹部は「(同じ事態が起きないか)首相が気にしないわけがない。何の対策も取らずに野放しにはできない」と話す。
だが、臨時国会召集の冒頭で衆…