上海上港を破って決勝進出を決め、喜び合う浦和の選手たち=関田航撮影
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は18日、さいたま市の埼玉スタジアムで、ホーム・アンド・アウェー方式の準決勝第2戦があり、J1浦和が上海上港(中)を1―0、2戦合計2―1で破り、初優勝した2007年以来10年ぶり2度目となる決勝進出を果たした。浦和は前半11分にCKをラファエルシルバが頭で合わせて先制。その後は体を張った守備でリードを守り切った。日本勢が決勝へ進むのは08年に優勝したガ大阪以来9年ぶり。浦和は敵地での第1戦を1―1で引き分けていた。
浦和はホーム・アンド・アウェー方式の決勝で、西アジア地区を勝ち上がったアルヒラル(サウジアラビア)と戦う。第1戦は敵地で11月18日に、第2戦は11月25日に本拠で行われる。
中国勢は近年、豊富な資金力を背景に世界的なスターを「爆買い」してきた。15―16年冬の移籍市場で、中国1部「スーパーリーグ」が支払った移籍金は、世界1位の計3億1千万ユーロ(約355億円)だったとされる。
上海上港は、そんな中国1部の中でも屈指の資金力を誇る。元ブラジル代表のフッキ(31)を推定5500万ユーロ(当時のレートで約63億円)、同じく元ブラジル代表のオスカル(26)を7050万ユーロ(同約87億円)で獲得するなど強力な助っ人を擁し、中国代表級の選手もそろえる。指揮官は、名門チェルシーを率いた経験もあるポルトガル人のビラスボアス監督だ。
対して、浦和の予算規模は66億円(16年度)。うち人件費は23億8千万円。どちらもJ1ではトップだが、上海上港には大きく水をあけられている。