相手陣営の当選確実の報道を受け、支持者に頭を下げる奥下剛光氏=22日午後11時9分、大阪府吹田市、一色涼撮影
全国で52人を擁立した日本維新の会は、苦戦を強いられた。大阪17区では党幹事長の馬場伸幸氏(52)が当選を果たしたが、前代表の橋下徹氏の不在もあって、地盤の大阪でも小選挙区の議席を減らした。
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特集:2017衆院選
松井一郎代表は22日夜、大阪市内で記者会見し、「非常に厳しい状況。地元大阪でも競り負けたところが、今の我々の力不足を表している」と述べた。
維新は12年の衆院選で初めて国政に進出。橋下氏のもとで54人が当選し、自民党、旧民主党に続く第3党に躍進した。しかし、その後の党の分裂などを経て、今回の公示前勢力は14議席となっていた。
約2年前に橋下氏が退いて、初めて迎えた衆院選。消費増税の凍結、議員報酬の削減を掲げ、大阪では公明の候補者がいる4選挙区を除いて、19選挙区に15人を立てた。公示前の9月30日には希望との連携を発表。東京と大阪で互いの本拠地に候補者を出さない「相互不可侵」を取りつけた。松井氏は中盤以降、ほぼ連日大阪で演説し、「大阪の改革を全国に広げる」と支持を求めた。だが、大阪の小選挙区は前回の5議席から3議席に減らした。
大阪17区では、党幹事長の馬…