名古屋市は来年度、JR名古屋駅近くに救急隊を配備する。高層ビルの開業が相次ぐ同駅周辺を訪れる人が増えているため、救急体制を強化する。土地を所有するJR東海から待機場所などの用地を借りるめどが付いたという。29日の市議会本会議で斉藤高央氏(自民)の質問に答えた。
名古屋駅 変わりゆく街
市やJR東海によると、救急隊は駅東口のJRゲートタワー地下に配備し、現場到着時間の短縮を図る。午前中など救急需要が高まる時間帯を中心に、市消防局特別消防隊の隊員が待機する。訪日外国人に対応するため、隊員は英語や中国語を学ぶという。
市によると、名古屋駅構内や周辺への2016年の年間救急出動数は計1801件だった。一帯は27年のリニア中央新幹線開業に向けて再開発が進んでおり、救急出動数は増加傾向にあるという。