番組の案内役を務める徳光和夫さん(左)と清水ミチコさん。派手な演出は避け、ラジオブースで語り合った(CBCテレビ提供)
1976年から92年にかけて全国ネットでテレビ放送された「すばらしき仲間」が28、29の両日、初めて再放送される。
トークを中心とする番組で、登場する人物はそうそうたる顔ぶれだった。昔の映像を放送するのは権利処理が難しく、制作したCBCテレビ(名古屋市)は「大勢の方々の協力で実現した」と説明している。
番組は主に、各界で活躍する2~4人が自由にトークを繰り広げるスタイルで、三笠宮崇仁さまや湯川秀樹、東山魁夷、エドワード・ケネディ各氏らが出演した。局では「テレビ嫌いの人もこの番組だけは、と快く出演してくれた」ほか、数々の「伝説」が語り継がれている。
再放送はCBCと、共同で制作にあたっていた「イースト・エンタテインメント」(東京)が開局60周年(2016年)を前に「再び一緒に過去の素材を今の番組にできないか」と2年半ほど前から模索を始めた。
現在は放送後の番組を保管し、DVD化やインターネット配信などに二次利用するのは当たり前の感覚がある。だが、CBCの大羽秀樹編成・制作局次長は「当時はそんな意識はなく、収録テープも高価なので上書きして使うのが普通。文字通り『送りっ放し』だった」と語る。
ところが、幸運にも、この番組はほぼすべてが残っていた。イースト社の当時の社長が「放送文化の役に立つ時が来る」と判断していたからだという。
番組プロデューサーでもある大…