北朝鮮とロシア、中国の国境地帯
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ロシアは旧ソ連時代の1970年代から北朝鮮労働者を受け入れてきた。だが、核・ミサイル開発に対する北朝鮮への制裁を受け、労働者の数は減りつつある。(ウラジオストク=中川仁樹、牧野愛博)
北朝鮮は外貨獲得のため朝鮮労働党や軍、政府機関がそれぞれ希望者の中から選抜し、労働者として外国に派遣してきた。
ロシア地方政府関係者によれば、2012年にウラジオストクで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の時期には、極東の沿海地方に派遣されていた北朝鮮労働者は約7千人にのぼった。飲食業や建設業、農業などの業種で働いていたが、現在は約3千人に減ったという。
景気減速に加え、ロシア政府が受け入れを停止したためだ。北朝鮮労働者の更新も含めた新規契約の原則禁止などを盛り込んだ9月の国連決議を受けた措置で、沿海地方行政府は18年に向け9千人以上の労働許可を中央政府に申請したが、すべて却下された。
「よいお年をお迎え下さい。平壌のレストラン」
ウラジオストク市内のオフィスビルに12月、新年会の予約を誘う北朝鮮レストランのポスターが貼られた。ウラジオストクには4軒ある。手頃な価格が好評で、辛いものが苦手とされるロシア人にも長年、親しまれてきた。このため国連決議が採択されると、地元メディアなどでは「レストランはどうなるのか」と大きな話題となった。
レストランを訪れると、マネジ…