LINE(ライン)のブースでは、翻訳機能が付くイヤホンを紹介していた=7日、米ラスベガス
家電や情報通信技術の世界最大級の見本市「CES(セス)」が9日から、米ラスベガスで開かれる。今年の主役は人工知能(AI)だ。暮らしの中に溶け込みはじめたAIをめぐる企業間の競争も激しくなっている。
AI関連技術、日本企業も続々展示
AIは急速に活躍の場を広げている。開幕を控えた7日のイベントで、各社はAIを採り入れた商品や技術をアピールしていた。
対話アプリの運営で知られるLINE(ライン)などが披露したのは、まるで、ドラえもんのひみつ道具「ほんやくコンニャク」が実現したようなイヤホンだ。耳に付けていれば外国語を自国語として聞くことができる。
イヤホンにはマイク機能も付いて、これで受け取った音声は、インターネットを通じてAIに届き、AIが別の言語に翻訳して送り返してくれる。CESではこの機能が実装前のものが展示されたが、2018年夏に日本と韓国で発売予定だ。18年中には米国でも発売する予定で、「今後2年間で3千万個を製造する計画」(担当者)という。
いまはまだ日本語、韓国語、英語、中国語にしか対応しないが、最終的には40カ国語に対応する。
「日々の生活を手伝える装置だ」。仏のVIAROOM(ヴィアルーム)のアレクサンダー・イワキム最高経営責任者(CEO)が紹介したのは、使う人の生活のリズムに合わせ、家電の電源を自動で「オン」「オフ」できる装置だ。起床時刻に合わせてラジオが鳴ったり、照明がついたりする。装置のAIが生活パターンを把握している。
価格は99ドルで1月末から欧州で発売する。アレクサンダー氏は「今後、日本でも発売したい」
9日からは、CES初参加の日…