トランプ米大統領は2日、中東和平が進展しないことに関してツイッターでパレスチナ自治政府を責め、「なぜ巨額の支払いをしなければならないのか」と支援凍結を示唆した。パレスチナ側に圧力をかける狙いがあるとみられるが、脅迫的な外交手法に反発が強まる可能性がある。
特集:ドナルド・トランプ米大統領
トランプ氏は「米国はパレスチナに毎年何億ドルも支払っているが、感謝も尊敬もされていない」と批判。「彼ら(パレスチナ)はイスラエルとの和平への交渉すら望んでいない」と不満をあらわにした。
トランプ氏は昨年12月、エルサレムをイスラエルの首都と宣言し、パレスチナ側が猛反発している。これについても「交渉の最も困難な部分を議論から取り除いたのだ」と正当化。その上で「なぜ米国が将来の巨額の支払いを彼らにしなければならないのか?」と支援の停止を示唆した。
トランプ氏が実際に資金の停止を実行するかは不透明だが、トランプ氏のツイートに先だち、ヘイリー米国連大使は2日の会見で「大統領はパレスチナが交渉のテーブルに戻ってくるまで、追加の資金拠出を望んでいない」と説明。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出停止の可能性を示した。
米国はUNRWAへの最大の拠…