視察を終え、豪州製の特殊装甲車MRAPの前で記念撮影する安倍晋三首相(中央右)とターンブル豪首相(同左)=18日午前、千葉県船橋市、時事
安倍晋三首相は18日午前、来日した豪州のターンブル首相と陸上自衛隊習志野演習場(千葉県)を訪れ、テロやゲリラなどによる攻撃への対応を専門とする「特殊作戦群」の訓練を視察した。豪州から購入した特殊装甲車MRAP(エムラップ)も見学。自衛隊と豪軍は今年、共同訓練を初めて日本で実施する予定で、両首脳は防衛協力の強化をアピールした。
両氏は同日午前、都内の防衛省からヘリに同乗して現地入り。防衛省によると、外国首脳が特殊作戦群を公式に視察するのは初めて。
日豪両政府は現在、自衛隊と豪軍が相互訪問して共同訓練などを行う際の手続きを円滑化する協定の妥結に向けて交渉中。18日夕の首脳会談でも協議する見通しだ。安倍政権が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」に豪州も賛同しており、会談では同戦略に基づく安全保障面での連携強化も確認する。(松井望美、清宮涼)