米紙ワシントン・ポスト(電子版)は17日、米国の次期国務長官に指名されたポンペオ中央情報局(CIA)長官が3月30日から4月1日の間に北朝鮮を訪問し、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談していたと報じた。北朝鮮の最高指導者が米政府高官と会談するのは、2000年のオルブライト国務長官(当時)の訪朝以来となる。
トランプ米大統領は17日午後、米フロリダ州パームビーチにある自身の別荘「マール・ア・ラーゴ」であった安倍晋三首相との会談で、米朝首脳会談に向けて北朝鮮と直接連絡を取り始めたことを明らかにしたうえで、「我々はすでに高いレベル、極めて高いレベルで北朝鮮と対話を行った」と語った。
ポンペオ氏は首脳会談の実現に向けて北朝鮮との水面下の準備交渉を主導。ワシントン・ポストによると、ポンペオ氏は復活祭(イースター)の週末だった3月30日~4月1日の期間中、トランプ氏の特使として北朝鮮に派遣された。金委員長との会談では北朝鮮の核問題を協議したとみられる。ポンペオ氏は12日の上院外交委員会の指名承認公聴会で、米朝首脳会談の実現について、「私は楽観的に見ている」と述べていた。
一方、トランプ氏は17日、「我々は開催場所をまだ決めていないが、開催地の可能性のある場所として5カ所を選定している」と語った。記者団から米国内が含まれているかを問われると、「ノー」と述べた。
米政府関係者によると、開催地…