先発し、好投した滋賀学園の竹本=滋賀県東近江市の湖東スタジアム
近江、彦根東、膳所の3校が今春の選抜大会に出場した滋賀。夏の甲子園を巡る激戦区にあって、3年連続の選抜出場を逃した滋賀学園が、28日の春季大会2回戦の安曇川戦で、18―0の零封リレーで快勝した。
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昨春の選抜大会では、延長十五回引き分け再試合を戦った。延長戦となった試合に2年生ながら先発した宮城滝太(だいた、3年)は、その年のU18日本代表で福岡大大濠のエース三浦銀二と投げ合った。
その宮城は安曇川戦ではベンチを外れた。試合ごとにベンチに入る選手を代えることができるこの大会で、チャンスを与えられた下級生が力投した。
この日、先発のマウンドを任されたのは2年生の竹本徹。インコースを果敢に攻め、勝負どころはスライダーやチェンジアップで三振に仕留めた。3回で8奪三振の好投。その姿に山口達也監督は「ひと冬頑張った。期待している投手の一人」と、目を細める。
竹本に続いて四回からマウンドに上がったのは、入学したばかりの1年生、金城駿乃介と千葉葵。3年生はだれもマウンドに上がらなかった。
試合後、竹本が「宮城さんにも絶対負けない」と闘志をみなぎらせれば、宮城も「後輩たちに負けていられない」。山口監督は、「暑い夏は複数の投手が必要。1年生のベンチ入りも、なきにしもあらず。闘志むき出しで競い合ってほしい」と期待する。ベンチか、それともスタンドか。そして、誰が背番号「1」をつけるのか。チーム内の競争も激しい。(高岡佐也子)