新潟県の米山隆一前知事の辞職に伴う知事選(24日告示、6月10日投開票)で、社民党系県議の池田千賀子氏(57)が8日、立候補を表明した。2年前の参院選や知事選で自民系候補を破った「野党共闘」を軸に、与野党対決の構図を狙う。
池田氏は東京電力柏崎刈羽原発が立地する同県柏崎市出身。市職員、市議を経て、2015年から社民党の推薦を受けて県議を務めている。新潟市内で開いた記者会見で「政府の原子力政策に流されるような候補を県民は望まない」と述べ、米山氏が同原発の再稼働を判断する前提として進めていた県独自の検証作業を継続させる考えを強調した。
会見に同席した菊田真紀子衆院議員(無所属)は「参院選や知事選の流れを大事にしたい」と述べ、野党各党の推薦を取り付けていく考えを示した。
知事選には、自民党が海上保安庁次長の花角(はなずみ)英世氏(59)の擁立を検討している。これまでに、いずれも新顔で元同県五泉市議の安中聡氏(40)、不動産業の山口節生氏(68)が立候補を表明している。