遊説で支持を訴える桑原悠氏=2018年6月22日午後4時12分、新潟県津南町、松本英仁撮影
新潟県津南(つなん)町の町長選は24日投開票され、無所属新顔で前町副議長の桑原悠(くわばらはるか)氏(31)が初当選した。桑原氏は全国で最年少の町長となる。
桑原氏は東京大公共政策大学院在籍中の2011年10月、25歳で町議に初当選した。長野県境にある町は同年3月、東日本大震災翌日の長野県北部地震で被災。故郷の惨状を見たのが立候補のきっかけだった。補欠選挙を除く同町議選史上最多の1144票を獲得し、15年改選もトップ当選し、副議長に就任した。
養豚農家の男性と結婚し、2児の母親。町長選では、子育て世代への支援や町のブランド化戦略などを打ち出し「厳しい時代を迎えた地方の行政運営に若さで挑戦する」と訴え、57歳と67歳の男性候補2人を退けた。
全国町村会によると、現職で最年少の町村長は北海道江差町の照井誉之介氏(33)。全国市長会によると、最年少市長は大阪府四條畷市長の東修平氏(29)。