西日本豪雨災害から2度目の週末となった22日、広島県呉市の天応地区にある天応めぐみ幼稚園では、園の呼びかけに応じた保護者らが集まり、室内に流れ込んだ大量の土砂をスコップでかき出していた。
被災地のために今できること…西日本豪雨支援通信
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土砂は園児らの部屋がある1階部分の高さ2メートルほどまで流れ込み、園庭の遊具も全て土砂の下に埋まった。園の職員は「土砂災害の発生が夜だったから子供たちがいなかった。もしも昼間に起きていたらと思うと……」と振り返った。
園はすでに夏休みに入っているが、自由登園をする子ども用に、近くの認定こども園の1室を間借りしているという。
自身も卒園生で、今は次女が園に通う会社員の宇根康二さん(42)は「子どもは先生に会いたい、遊びに行きたいと言うが、親は仕事が休みの週末も後片付けで忙しい。子どもにかまってあげられず、避難先の実家でDVDを見せるしかなく、ストレスを感じていると思う。早く元通りの生活に戻してあげたい」と話していた。(内田 光)