西日本豪雨で被災した愛媛県大洲市の肱川(ひじかわ)で、中断していた鵜飼(うか)いが7日夜、再開した。復興への灯火を掲げるように船は川面を進み、鵜匠(うしょう)が操った鵜が次々と川に潜ってアユなどを狙うと、屋形船に乗った見物客から歓声が上がった。
市では肱川が7月7日に氾濫(はんらん)するなどして4人が死亡し、約3千世帯が浸水した。鵜飼いは市内の夏の主要観光行事。今年は6月1日から始まっていたが、川の増水や豪雨による乗船場の損壊などで中断していた。臨時の乗船場が整備され、主催の市観光協会が再開した。
被災地のために今できること…西日本豪雨支援通信
西日本豪雨、列島各地の被害状況は
鵜飼いは9月20日まで。日曜日と8月13~15日には昼間の営業もある。川が増水すれば中止。問い合わせは大洲観光総合案内所(0893・57・6655)へ。(佐藤英法)