群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が同県中之条町の山林に墜落した事故で、墜落直前にヘリが時速20~145キロの間で急激な加速、減速を繰り返していたことが、GPSを使ってヘリの位置が確認できる「動態管理システム」の記録からわかった。県警や国の運輸安全委員会が、墜落との関連を調べている。
同システムでは今回、おおむね20秒おきの位置情報や高度、速度などが記録されていた。
県が公表した記録によると、10日午前9時59分、ヘリは予定の折り返し地点より手前で急旋回を始めた。直前まで時速約60キロで飛んでいたが、午前9時59分39秒に約20キロまで減速。41秒後の10時0分20秒に約75キロに速度を上げたあと、さらに20秒後には約30キロに落とした。最後の記録の10時1分ちょうどには、約145キロまで急上昇していた。(寺沢尚晃)