11日午後4時ごろ、群馬県渋川市で開かれている「渋川山車(だし)まつり」で、山車の周囲にいた8人が転倒したり山車にひかれたりし、骨折などのけがを負った。まつりの実行委員会はこの日の山車の巡行を中止したが、12日は予定通り実施するという。
県警渋川署によると、川崎市の母親(34)と山車を引いていたとみられる娘の女児(2)が転倒したのをきっかけに、周囲の人が相次いで倒れた。女児をかばおうとした母親は腕の骨が折れ、女児は後頭部打撲などのけが。母親は妊娠中だったが、母体に影響はないとみられる。ほかに4人も足などの骨が折れた。
渋川山車まつりは江戸後期に始まったとされ、町内ごとの19台の山車が市中心街を練り歩く。祭り綱の引き手同士がぶつかり合いながら荒々しく綱を引くことから、「あばれ山車」の異名がある。今年は10~12日の日程で開かれている。