大阪府警富田林署で留置中の樋田淳也容疑者(30)=強制性交、強盗致傷容疑で逮捕=が逃走した事件で、同署面会室の出入りを確認するため、ドアに取り付けられていたブザーの電池が入っておらず、作動していなかったことが府警への取材でわかった。当時同署には約20人の署員がいたが、誰も逃走に気付かなかったという。
留置場から容疑者逃走 強制性交などの疑いで逮捕 大阪
樋田容疑者の逃走が発覚したのは、12日午後9時43分。時間制限はないが、弁護士の接見開始からは約2時間15分が経過していた。府警では、弁護士らが出入りする面会室側のドアにブザーを取り付け、開閉すると鳴る仕組みにするとともに、弁護士に接見終了後に声かけをしてもらうなどの運用となっていた。
富田林署でもブザーは付いていたが、接見を終えると、容疑者らがドアをノックするなどして外側で待機している警察官に知らせる運用だったため、電池を抜いていた。また今回弁護士からの接見を終えたとの声かけもなかったという。
同署には計3カ所の出入り口が…